贅沢しないと、節約できない。

お金がない。

私はお金の力で社会生活を送っている、と思う。
雨が降れば置き忘れること前提でビニール傘をばんばん買う。
家事ができないから外食が多い。
仕事のスキルを上げるべく、ビジネス書もたくさん買う。
家で集中できなかったら喫茶店に行く。

一方で親が年を取ってきて仕送りが必要になったり、
不景気で収入が横ばいだったりと、お金はすり減る。
年金がもらえるなんて信じられないから、貯金も欠かせない。
するとほとんど残らない。それどころか赤字……。

どうするかなぁ。

すぐできることは、節約です。

闇雲に支出を減らそうとすると疲れちゃいます。
「遊びに誘われたけど、お金がないから無理だ」
「あの服ほしい! ……でも無理だ」
これが続くと心がギスギスするし、性格が悪くなります。

「こんなに苦しいのは●●のせいだ」
あげく、誰かを憎むようになってしまったり。

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)

西原理恵子さんのこの本には、お金のなさがいかに人をすさませるか、が綴られています。

闇雲な節約が続かない理由は、「心のすさみ」にあると思います。
節約って、我慢するたびに
「私にはお金がない」って、自分に言い聞かせることでもあるんですよ。
そんな自分に対して、「もう無理です」「これ以上節約したら、心が折れます」というSOSを出して、心を守ろうとしている自分もいる。

ダイエットのリバウンドと一緒ですね。
食べるのを我慢するたびに、「私は太ってるから」と言い聞かせてる状態。
そんなのストレスです。
痩せてるほうがかっこいいと思ってるのに、四六時中、「太ってる」って耳元で言われてるんですから。

だから、そのストレスに反発すべく、ちょっと余裕ができたらドカ買いしたり、ドカ食いしたり、
それをやらない心の強い人でも、当たり散らしたり。

だから、「楽しまないと節約ができない」これを大前提にします。

じゃあ、どうするのか。
贅沢しながら節約できるポイントを探せばいいんです。

まずは、節約を一切せずに、支出を管理します。そう、家計簿です。
といっても、このブログに来る人は家計簿が続いたことなんか皆無でしょう。
私もそうでした。このアプリを使うまでは!

iPhoneアプリ 支出管理

とにかく入力が簡単、そして円グラフになるので楽しいです。
これなら続きます。レシートを取っておいて、外食で料理が出てくるまでの間なんかにちょいちょいつければOK。

これで2〜3ヶ月記録します。まず記録するだけで、なんとなく支出が減ります(笑)
なにげなく使ってた飲物代の100円とか120円とかを使わなくなるんです。
入力する過程で、「塵も積もれば」が体に染み込むんですね。

そして、「どこなら減らしても精神的にダメージ小さいかなあ」と
円グラフを見ながら考えます。

「家賃なら、引っ越して1〜2万減らせるかも?」とか
「外食好きだけど、半分ぐらいは自炊してもいいなあ、さすがに使いすぎ」
「本代だけは絶対に削らない!」とか、いろいろ見えてきます。
このときのワクワク感は結構いいですよ。

実はこの過程、一世を風靡した「レコーディングダイエット」とまったく同じ方法論なのです。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いろいろ応用できるので、ダイエットに興味ない方も必読です。


いろいろ書きましたが一番大事なポイントは、「心のうるおいは減らさない」「減らしても別にいっかと思うところだけを減らす」です。

贅沢しないと、節約できない。
そう思います。


※もちろん、本当にまずい時は贅沢はできませんよ。。

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