贅沢しないと、節約できない。
お金がない。
私はお金の力で社会生活を送っている、と思う。
雨が降れば置き忘れること前提でビニール傘をばんばん買う。
家事ができないから外食が多い。
仕事のスキルを上げるべく、ビジネス書もたくさん買う。
家で集中できなかったら喫茶店に行く。
一方で親が年を取ってきて仕送りが必要になったり、
不景気で収入が横ばいだったりと、お金はすり減る。
年金がもらえるなんて信じられないから、貯金も欠かせない。
するとほとんど残らない。それどころか赤字……。
どうするかなぁ。
すぐできることは、節約です。
闇雲に支出を減らそうとすると疲れちゃいます。
「遊びに誘われたけど、お金がないから無理だ」
「あの服ほしい! ……でも無理だ」
これが続くと心がギスギスするし、性格が悪くなります。
「こんなに苦しいのは●●のせいだ」
あげく、誰かを憎むようになってしまったり。
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本
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西原理恵子さんのこの本には、お金のなさがいかに人をすさませるか、が綴られています。
闇雲な節約が続かない理由は、「心のすさみ」にあると思います。
節約って、我慢するたびに
「私にはお金がない」って、自分に言い聞かせることでもあるんですよ。
そんな自分に対して、「もう無理です」「これ以上節約したら、心が折れます」というSOSを出して、心を守ろうとしている自分もいる。
ダイエットのリバウンドと一緒ですね。
食べるのを我慢するたびに、「私は太ってるから」と言い聞かせてる状態。
そんなのストレスです。
痩せてるほうがかっこいいと思ってるのに、四六時中、「太ってる」って耳元で言われてるんですから。
だから、そのストレスに反発すべく、ちょっと余裕ができたらドカ買いしたり、ドカ食いしたり、
それをやらない心の強い人でも、当たり散らしたり。
だから、「楽しまないと節約ができない」これを大前提にします。
じゃあ、どうするのか。
贅沢しながら節約できるポイントを探せばいいんです。
まずは、節約を一切せずに、支出を管理します。そう、家計簿です。
といっても、このブログに来る人は家計簿が続いたことなんか皆無でしょう。
私もそうでした。このアプリを使うまでは!
とにかく入力が簡単、そして円グラフになるので楽しいです。
これなら続きます。レシートを取っておいて、外食で料理が出てくるまでの間なんかにちょいちょいつければOK。
これで2〜3ヶ月記録します。まず記録するだけで、なんとなく支出が減ります(笑)
なにげなく使ってた飲物代の100円とか120円とかを使わなくなるんです。
入力する過程で、「塵も積もれば」が体に染み込むんですね。
そして、「どこなら減らしても精神的にダメージ小さいかなあ」と
円グラフを見ながら考えます。
「家賃なら、引っ越して1〜2万減らせるかも?」とか
「外食好きだけど、半分ぐらいは自炊してもいいなあ、さすがに使いすぎ」
「本代だけは絶対に削らない!」とか、いろいろ見えてきます。
このときのワクワク感は結構いいですよ。
実はこの過程、一世を風靡した「レコーディングダイエット」とまったく同じ方法論なのです。
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08/16
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いろいろ応用できるので、ダイエットに興味ない方も必読です。
いろいろ書きましたが一番大事なポイントは、「心のうるおいは減らさない」「減らしても別にいっかと思うところだけを減らす」です。
贅沢しないと、節約できない。
そう思います。
※もちろん、本当にまずい時は贅沢はできませんよ。。